体重減少の原因
体重減少には、あらゆる原因が考えられます。原因となる病気の判断基準として重要なのは「食欲不振」です。その他では、病気治療によって体重が減少することもあります。また、高齢者の体重減少は基礎疾患の病状が進行していることで、体重減少が現れることがあります。
症状 |
考えられる原因 |
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食欲不振なし・体重減少あり | がん(特に消化器系) 胃潰瘍・慢性膵炎(消化器疾患) 膿瘍・感染症・炎症性腸疾患・肺結核 糖尿病・副腎不全・高カルシウム血症・低ナトリウム血症 うつ病など(精神疾患) など |
食欲不振あり・体重減少あり |
甲状腺ホルモン過剰分泌 |
体重減少の原因となり得る薬剤 |
強心剤 |
体重減少の治療
体重減少の原因となる疾患を治療します。体重減少の原因が特定しなかった場合は、約1~3カ月程経過観察を行います。薬物療法以外に、以下のような食事指導などを行います。
- 食事の合間に高カロリーサプリメントを摂取する
- 少量の食事を数回にわたって摂る
- 食事介助者を付ける
- 食事に香り付けして味覚低下を補足する