下痢のときの注意点
食事は消化の良いものを
食事はなるべく消化の良いものをとってください。薄味を心がけ、柔らかく調理するなど工夫してください。
脂質や糖分の多い食事、刺激の強い食品は避ける
脂っこい食事や糖質をたくさん含む食べ物は腸管に負担がかかってしまいます。また、生野菜など食物繊維が豊富な食材も、腸運動を活発にして下痢症状が悪化します。香辛料など刺激の強い食品やアルコールの摂取も避けてください。
水分補給、電解質補給を十分に行う
下痢の際は、脱水症状や電解質異常に注意が必要です。このため、水分補給と電解質補給にお勧めなのがスポーツドリンクです。また、牛乳は腸管を刺激するため下痢症状がある場合は摂取を控えてください。
長く続く下痢は医療機関を受診
下痢症状が慢性的に続く場合は、何らかの疾患が隠れている可能性があります。下痢症状でお困りの方は、一度消化器内科を受診されることをお勧めしております。
市販の下痢止め薬の
使用は要注意
食あたりや食中毒などによる下痢症状がある場合は、市販の下痢止め薬の使用は避けてください。病原菌が便によって体外に排出されることで症状が解消することがあります。このため、感染性の下痢がある場合は、安易な市販の下痢止め薬の使用を避けて、速やかに医療機関を受診してください。
考えられる疾患
下痢の治療
水分補給、内服治療、食事指導などを行います。なお、急性下痢と慢性下痢では、以下のように治療内容及び順番が異なります。
急性下痢
まずは水分補給を行い、脱水症状になるのを防ぎます。保水液・輸液治療を行います。細菌感染が疑われる場合は、抗菌剤や整腸剤を投与します。徐々に下痢の回数を減らして、食事コントロールを行います。
慢性下痢
消化の良い食事をし、アルコールや刺激の強い食品を避けます。柔らかい白粥や軟飯、うどんなどを主食にして、納豆や卵、白身魚など良質のタンパク質を摂取します。食事でコントロールしながら、症状に応じて内服薬治療を行います。